Fascia=筋膜と言って普通に通じる、しかも、「ファシア」というカタカナ読みまで聞かれるような世の中になるなんて。私がロルファーになった頃には想像できなかったことです(ファッシアと発音してきたので若干の違和感はありますが)。ロルフィング®の説明といえば、まずは「筋膜というものがありまして…」から始めなくてはなりませんでした。今はロルフィングは聞いたことがなくても、「筋膜リリース、あ〜知ってる!」ですからね。アイダ・ロルフ博士だったらなんてコメントするかしらと思います。
さて、こんなに知名度の上がった筋膜。ロルフ博士が現役だった当時の外科手術の際には「要らないもの」として、捨てられていたそうです( ̄◇ ̄;)。
“What is fascia? … This web of connection travels through the entire body.
Dr.Ida Rolf
This is a new idea. It’s not that fascia wasn’t known before; it’s been known for a long time.
But nobody thought there was any great point in studying fascia.
You may think it odd, but there are other such stories in the history of medicine.“
© Fascia Research Society. Photography by Thomas Stephan.
[意訳]
筋膜とは?…このつながりのネットワークは全身をめぐっている。
これは新しい考え方なのだ。筋膜の存在自体がこれまで知られてなかったという訳ではなく、ずっと前から知られていたのだ。
だが、誰も筋膜の研究に意味があるとは思わなかったのだ。
変だと思うかもしないが、医療の歴史の中にはこんな話の数々があるのだ。
ところが、筋肉・骨・内臓・血管・神経・脳まであらゆるものを取り除いても、身体の形になる。要らないものどころか、筋膜が姿勢を形作っている!そして、「圧をかけるとゆるむ」性質がある。ここに注目したのがロルフ博士だったんですね。
今では筋膜の研究は最先端のテーマの一つと言われて、もっと色々な機能を持つことがわかってきています。とりあえずはここまでにしますが、書き足していきますね。
生きている筋膜の様子