私たちの身体は地球の重力に適応して自分の体重を頭から背骨、骨盤、脚の順に地面にスムーズに伝えることで、しなやかに支えるデザインになっています。
垂直に重力がかかることそれによって、骨は丈夫になり、呼吸が深くなり、自律神経や内臓の働きも安定します。体幹が目覚め、快適に動けるようにもなるのです。
効率的に動けるだけでなく、骨は垂直素直に重力がかかることで丈夫になり、に均等に圧がかかることで、呼吸も深くなり、内臓も機能するため、健康を保つことができるのです。
ところが、生活環境や思考、ストレスなどの影響で無意識に身体に力が入ると、私たちの身体は重さを素直に地面に預けられ下ろせなくなってしまいます。
その結果、抜けきらない力が身体のあちこちで力みとなって蓄積し、ゆがみや痛みなどの原因になるのです。
さらには、私たちの身体には自分を守る本能が備わっており、常に身体のバランスを取ろうと働きます。
例えば、つまずきそうになったときに自然と上体を後ろに引こうとするように、力んで不自然な状態でさえバランスを取ることで安全になろうとするのです。力むクセに加えてバランスの取り方にもクセがついてしまうと、無意識なので意志や努力では変えることが難しくなるのです。