なんとなく、肩が上がっている。
いつもより呼吸が浅い。
そんなふうに感じることはありませんか?
からだがぎゅっと縮こまっているとき、
実は私たちは無意識に「身を守る姿勢」になっています。
ただ、それが長く続いてしまうと
呼吸が浅くなり、身体の感度も鈍ってしまいがちです。
ロルフィングのセッションでも、
リラックスが深まることで足が長くなったり、
肩の位置がふっと変わったりすることは珍しくありません。
わたしたちの身体は、それだけ緊張に敏感なのです。
外に意識が向きすぎて、身体の感覚がわからなくなるとき
心配事や予定の変化、周りの空気に気を張っていると、
つい、意識が「外」に向かいっぱなしになります。
そんなときこそ、自分のからだの存在感が薄れていきます。
「何かしなきゃ」と思うほど、思考がぐるぐる回って、
頭ばかりが疲れてしまう。
私自身も、両親のことで実家に行くことが増えた時期、
スケジュールのやりくりに、さまざまな気遣いや心配が重なることで、
帰ってくると、頭も身体もギシギシしていたことがありました。
だからこそ、身体の感覚に戻る時間で自律神経を整える
がんばることをやめなくてもいい。
でも、ふっと「今ここ」に戻ってくる時間をつくってあげると、
身体は驚くほど素直に応えてくれます。
ここで、私が最近気に入っている
“ちょっとした思いつき”をご紹介します。立っていても座っていてもOK。
💡 肘の内側から息を吸ってみる
- 肘の内側(折れ曲がるところ)を見てみてください
- そこから空気を吸い込むようなイメージをしてみましょう
- すると、肋骨が横に広がって、自然と肩がふわっと下がる感覚があるかもしれません
コツは「うまくやろうとしない」こと。
なんとなく、イメージするだけで大丈夫です。
身体はちゃんと応えてくれます。
身体は、ほんの少しのきっかけで変わり始める
こういった“思いつきワーク”には、明確な正解もゴールもありません。
自分にしっくりくるイメージや感覚を探してみるのも、ちょっとした遊びのようで楽しいものです。
からだに意識が戻ってくると、
こわばっていた思考も、スーッと風が通るようにほどけていきます。
気球みたいにふくらんでいた頭も、元の大きさに戻っていく感覚——
よかったら、試してみてくださいね。
これからも、肩の力をふっと抜くヒントや
セルフケアのアイデアをお届けしていきます。
すこやかな一日をお過ごしください。


