「CHILDBOOK」〜子どもの本を開こう@神楽坂セッションハウス
日曜日の公演のもう一つは松本大樹さんの作品。
最初、童話朗読とダンスと聞いて、安直に朗読劇のようなものをイメージしかけたのですが、予告PVだけで松本さんの動きにすっかり魅せられてしまいました。これは心を真っ新にして観なくては!

比べるのも失礼な話だけど、普段はクラスの場でもあるそのスペースで私は人が少なくてもぶつかることが良くあったから、6人の踊り手が立っているのを見て一瞬、動き回るには狭いのではないかと思ったけれど、全身で踊っていることが却って空間を広げていくようにも見えた。空間認知が優れているのは勿論、空間を箱の大きさと限っていない−−オイリュトミーのクラスで良く言われる「無限の方向性」なのだろうと思う。
『パイドパイパー』(ハーメルンの笛吹き男)、『ないたあかおに』共に、6人の声の連なり重なりと、繰り広げられるダンスは、物語に寄り添いつつも独立していて、踊り手のしなやかで力強い身のこなしと張りのある響きの良い声が素晴らしかった。

合唱をやっていると「発声」の既成概念にとらわれて、腹筋、背筋、喉周りと身体を分割するように意識する人が多いけれど、周囲の空間を含めてまるっと全身つながりを感じて動くダンサーの声の美しさにも魅了された作品でした。